歯科医院で歯の色を見てもらい、記号と数字の組み合わせを言われた。メモはしたものの、それが何を意味するのかまでは聞いていない。あとから確かめようとすると、説明が噛み合いません。文字の順に明るくなると書かれているものもあれば、そうではないと書かれているものもあります。
噛み合わないのには理由があります。この記号と数字は、共通の目盛りではないからです。指しているのは、使っている色の見本の中でどのあたりか、という位置です。見本が違えば、同じ番号が別の色を指します。
「レベル」の正体は、色見本の中での位置
歯科では、歯の色を記録するときに色の見本を使います。歯のかたちをした色見本を実際に歯に当てて、どれに近いかを見る。そうして出てくるのが、記号と数字の組み合わせです。
ここで押さえておきたいのは、その番号が共通の目盛りではないということです。体重や身長のように、どこで測っても同じ意味になる数値ではありません。
出てくるのは、その見本に並んでいるものの中でどれに当たるかという位置です。だから見本が変われば、指している色も変わります。
記号の並びは、明るさの順ではない
文字は色みの系統、数字は濃さ
代表的な見本では、文字が色みの系統を表しています。赤茶系、赤黄系、グレー系、赤みのあるグレー系。この4つのグループに分かれています。
そして各グループの中に、数字が振られています。数字が大きくなるほど色は濃くなり、それにともなって明るさは下がります。
つまり数字は、そのグループの中での濃さの順です。グループをまたいだ明るさの順ではありません。
明るさの順に並べ替えると、順番が入れ替わる
この見本を作っているメーカー自身が、明るさを基準にした別の並べ替えも示しています。
その並べ替えでは、文字のグループが入り混じります。先頭に来るのは赤黄系の1番で、赤茶系の1番はその次に置かれます。以降も、グループの順序どおりには並びません。
「文字の順に明るい」という読み方が合わないのは、このためです。もともと文字は明るさを表すために振られたものではありません。
見本はひとつではない
もう一つ、番号を持ち運びにくくしている事情があります。
色の見本は一種類ではありません。 作っているメーカーが複数あり、体系そのものが違います。文字と数字を組み合わせるものもあれば、100番台・200番台という数字の桁で色みを分けるものもあります。
並んでいる段の数も違います。16段のもの、20段のもの、24段のもの、26段のもの。刻み方がそろっていません。
見本の種類が増えたことについては、選択肢が広がった一方で歯科の現場に混乱をもたらしている、という指摘もあります。使う側の専門家にとっても、そういう状態にあるということです。
だとすると、番号だけを取り出しても色は決まりません。どの見本の中の番号なのかが決まって、はじめて色が決まります。
そもそも、ホワイトニングのために作られたものではない
ここまでの事情の根っこには、この道具の出自があります。
色の見本はもともと、詰め物や被せ物などで再現する色を、歯科技工所に伝えるための色標準として作られたものです。歯科医院と技工所のあいだで色を共有する手段が、ほかにありませんでした。
目的が「再現」である以上、並んでいるのは天然の歯に自然に現れる範囲が中心になります。漂白したあとの明るい領域は、その範囲に十分は含まれていません。
そのため、あとから漂白した歯のための段が追加されたり、ホワイトニングの経過を評価するための見本が別に用意されたりしています。同じ「色の見本」でも、目的の違うものが並存しているということです。
「レベル」の数字が思ったほど扱いやすくないのは、道具の出自がここにあるためです。
※名古屋名駅矯正歯科で提供しているホームホワイトニングは、自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、マウスピースをお持ちでない方が初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)・2ヶ月目以降11,000円/月(税込)、すでにマウスピースをお持ちの方が初月から11,000円/月(税込)です。期間・回数は歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
自分の歯がいまどのあたりにあるのかは、当てて見ればその場で分かります。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
「何レベル上がるか」が先に決まらない理由
目標を数字で決めて、そこに向けて進めたい。そう考える方は多いと思います。ただ、上がる段階の数を先に示すことはできません。理由が3つあります。
出発点が人によって違います。 同じだけ変化しても、始めた位置が違えば行き着く先も違います。この点はホームホワイトニングとは?始めてから白さが安定するまでの流れと費用の考え方で扱っています。
刻みがそろっていません。 ここまで見てきたとおり、見本によって段の数が違います。段の数が違えば「1段階」の幅も違うので、段階の数だけでは比べられません。
届く範囲は歯の側の条件で決まります。 もとの色や歯質によって、変化の現れ方は変わります。何が関わるのかは、先に挙げた記事に載せてあります。
この3つがそろわないと掛け算が成立しません。だから、数字での目標は「決めておくもの」ではなく、見てもらったうえで置き直すものになります。
番号を控えるときに、一緒に控えるもの
そのうえで、記録として残すなら押さえておきたいものがあります。
どの見本か。 種類が分からない番号は、あとから持ち運べません。番号だけを控えていると、次に比べようとしたところで詰まります。
いつの記録か。 色は時間とともに動きます。日付のない番号は、比較の相手になりません。
どの歯で見たか。 口の中の歯は同じ色ではありません。しかも1本の歯の中でも、先端側・中央・歯ぐき側で色の濃さと透け方が違います。見本の1枚がその3つの部分に作り分けられているのは、歯そのものが均一ではないためです。
どんな光の下で見たか。 見る条件が変われば、同じ歯でも違って見えます。
記録そのものの作り方はホームホワイトニングが白くならないと感じたら|まず変化を判定できる状態にするに整理してあります。条件をそろえることが要点になります。
※名古屋名駅矯正歯科で提供しているホームホワイトニングは、自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、マウスピースをお持ちでない方が初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)・2ヶ月目以降11,000円/月(税込)、すでにマウスピースをお持ちの方が初月から11,000円/月(税込)です。期間・回数は歯の状態により異なり、オンライン診療にもとづいて決定されます。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
名古屋名駅矯正歯科のホームホワイトニングには色の見本が含まれます。同じ見本を手元に置いて、同じ条件で追っていける形です。オフィスホワイトニングの詳細はこちら
ホワイトニングのレベルに関するよくある質問
「◯トーンアップ」と書かれているものを見ました
どの見本で、どこから測ったのかが示されていなければ、読み取れない数字です。段の数が違えば1段階の幅も違うためです。
同じ「◯段階」でも、指している変化の大きさはそろっていません。数字を見比べる前に、前提が書かれているかどうかを見ることになります。
芸能人のような白さは、どのレベルですか
天然の歯に自然に現れる範囲より明るい領域を含む見本が、別に用意されています。数字としては、そこに置かれることになります。
ただし、どこまで届くかは歯の側の条件で決まります。何が関わるかはホームホワイトニングとは?始めてから白さが安定するまでの流れと費用の考え方にあります。見本の上に段があることと、そこに届くことは別の話です。
自分で色の見本を買って測れますか
測ること自体はできます。ただ、見る光の条件と見る人によって結果が変わるため、1回だけ測っても材料になりにくい面があります。
記録として使うなら、条件をそろえて繰り返すことが前提になります。そろえ方はホームホワイトニングが白くならないと感じたら|まず変化を判定できる状態にするに書きました。
同じ口の中なのに、歯によって色が違って見えます
口の中の歯は、同じ色ではありません。前歯と犬歯でも違いますし、1本の中でも部位によって違います。
そのため、記録するときは「どの歯のどのあたりで見たか」までそろえておくと、次に比べたときにずれません。
まとめ|番号だけでは持ち運べない
ホワイトニングの「レベル」は、共通の目盛りではありません。記号と数字が指しているのは、使っている色の見本の中での位置です。
代表的な見本では、文字が色みの系統を、数字がそのグループの中での濃さを表します。数字が大きくなるほど明るさは下がりますが、文字の並びは明るさの順ではありません。明るさを基準に並べ替えると、グループが入り混じった別の順序になります。
そして見本は一種類ではなく、メーカーごとに体系も段の数も違います。もとをたどれば、この道具は詰め物や被せ物の色を伝えるために作られたものでした。漂白後の明るい領域を測るためには、別の見本が用意されています。
だから番号は、単体では持ち運べません。どの見本の、いつの、どの歯の記録なのか。ここまでがそろって、はじめて比べられる数字になります。
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります

