口ゴボ矯正が治らなかったのはなぜ?原因と次に取るべき対処法を解説

「高いお金と長い時間をかけたのに、口ゴボが治らなかった」 

「歯並びは整ったけど、肝心の横顔の突出感は変わらない」 

歯列矯正を終えたにもかかわらず、このような悩みを抱えていませんか?

実は、口ゴボの矯正が一度でうまくいかないケースがあります。その原因は、骨格の問題や治療計画の見誤りなど、さまざまです。

この記事では、口ゴボ矯正が治らなかった5つの原因を徹底的に分析。次に取るべき選択肢について解説します。二度と後悔しないために、まずは原因から探っていきましょう。

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目次

矯正しても口ゴボが治らなかった5つの原因

期待通りに口ゴボが治らなかったのには必ず理由があります。多くの場合、いくつかの原因が複雑に絡み合っています。

原因①:歯の移動だけでは治せない「骨格性」の口ゴボだった

口ゴボには、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 歯性(しせい)の口ゴボ:歯が前に突き出ている、または傾いていることが原因。
  • 骨格性(こっかくせい)の口ゴボ:あごの骨の位置や形そのものが原因。

歯列矯正は、基本的に「歯」を動かす治療です。そのため、歯が原因の「歯性口ゴボ」には非常に効果的です。

しかし、あごの骨自体が前に出ている「骨格性口ゴボ」の場合、歯を動かすだけでは口元を引っ込めるのには限界があります。例えるなら、土台(あごの骨)が前にずれているのに、その上の建物(歯)だけを後ろに動かそうとしている状態です。これでは、根本的な解決は難しいですよね。

治療前の診断でこの骨格的な問題が見過ごされていた場合、「歯並びはキレイになったのに、口元の印象は変わらない」という結果につながりやすいのです。

原因②:治療前の診断・治療計画が不十分だった

矯正治療は、最初の「診断」と「治療計画」が成功の9割を占めると言っても過言ではありません。口ゴボを治すには、なぜ口元が出ているのかを分析する必要があります。

  • レントゲン撮影(セファロ分析など)は十分だったか?
  • 歯やあごの状態を立体的に把握できるCTや3Dスキャンは行ったか?
  • どの歯を、どのくらい、どのように動かすか、具体的なシミュレーションはあったか?

もし、歯型採りや口の中の写真だけで治療がスタートした場合、効果の薄い治療計画になってしまう可能性があります

原因③:抜歯が必要なのに「非抜歯矯正」を選択してしまった

「できれば歯を抜きたくない」と思うのは自然なことです。しかし、口ゴボを改善するためには、前歯を後ろに下げるための「スペース」が必要になります。

特に日本人はあごが小さい傾向にあるため、このスペースを作るために健康な歯(主に小臼歯)を抜歯するケースが多くあります。

もし、抜歯が必要な症例にもかかわらず、「歯を抜きたくない」という希望を優先して非抜歯矯正を選んでしまうと、歯を並べるスペースが足りません その結果、歯並びは整っても前歯を十分に後ろへ下げることができず、口元の突出感が残ってしまうのです。

原因④:自己管理が不十分だった(マウスピースの装着時間など)

これは、ご自身で取り外しができるマウスピース矯正に当てはまります。

マウスピース矯正は、1日20~22時間以上という決められた装着時間を守ることで、計画通りに歯が動きます。しかし、仕事や食事、ついうっかりなどで装着時間が短くなると、歯の動きが停滞し、治療効果が思うように得られません。

また、ワイヤー矯正・マウスピース矯正どちらの場合も、決められた通院日に歯科医院へ行けなかったりすると、治療計画に遅れが生じ、最終的な結果に影響が出ることがあります。

原因⑤:治療後の「後戻り」が起きてしまった

矯正治療で動かした歯は、何もしないと元の位置に戻ろうとします。これを「後戻り」と呼びます。この後戻りを防ぐために、治療後には必ず「保定装置(リテーナー)」を装着する期間が必要です。

  • リテーナーの装着時間が短かった
  • 自己判断でリテーナーを着けるのをやめてしまった

このような場合、せっかくキレイに並んだ歯が再び前に出てきてしまい、「治療したのに口ゴボが治っていない」と感じる原因になります。保定期間は、矯正治療の総仕上げともいえる非常に重要な期間なのです。

口ゴボの状態をセルフチェック

原因が分かってきたところで、次に気になるのは「じゃあ、私の口ゴボは改善できるの?」ということですよね。ここでは、ご自身の状態を客観的に見るための簡単なチェック方法を紹介します。

「歯が原因?骨が原因?」歯性口ゴボと骨格性口ゴボの見分け方

正確な診断は歯科医師でなければできませんが、簡単なセルフチェックで傾向を知ることはできます。

歯性口ゴボの特徴骨格性口ゴボの特徴
見た目・歯が前に出ている、傾いている
・口を閉じにくい
・あご全体が前に出ている・笑うと歯茎が大きく見える
・下あごが小さい、または無いように見える(梅干しジワができる)
原因歯の生え方や傾きあごの骨の位置や大きさ
改善方法歯列矯正のみで改善しやすい歯列矯正だけでは限界があり、外科手術を併用することも

もし、あなたの症状が「骨格性」の特徴に多く当てはまるなら、前回の治療で限界があったのかもしれません。

Eラインで見る改善の期待値

横顔の美しさの基準としてEライン(エステティックライン)というものがあります。これは、鼻先とあごの先端を直線で結んだラインのことです。

【Eラインのセルフチェック方法】

定規やペンなど、まっすぐなものを鼻先とあご先に当ててみてください。

  • 理想的なEライン:上唇と下唇が、ラインに触れるか、少し内側にある状態。
  • 口ゴボ傾向:唇がラインよりも大きく前に出ている状態。

歯列矯正で口元が下がる距離は、一般的に3mm~5mm程度と言われています。もし、元々の唇の突出がそれ以上大きい場合、矯正治療だけでは理想のEラインにするのが難しいこともあります。

まずは自分の現状を把握し、「どこまで改善できれば満足か」という現実的な期待値を設定することが、次の治療を成功させるポイントです。

口ゴボ矯正が治らなかった…次に取るべき4つの選択肢

「治らなかった原因」と「自分の現状」が少し見えてきたら、次はいよいよ具体的な行動です。

選択肢①:まずは担当の矯正医に相談する

最初に試すべきなのは、今かかっている(かかっていた)矯正医に、あなたの不満や疑問を正直に伝えることです。

「期待していたほど口元が下がらなかったのですが、何か方法はありますか?」 「現在の状態で、これ以上改善することは可能でしょうか?」

このように質問することで、歯科医師側の考えや、追加治療の提案などが聞けるかもしれません。コミュニケーション不足が原因のすれ違いだった、という可能性もあります。

選択肢②:納得できなければ「セカンドオピニオン」を受ける

担当医の説明に納得できなかったり、不信感があったりする場合は、迷わず他の歯科医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きに行きましょう

セカンドオピニオンで別の歯科医師から客観的な意見をもらうことで、

  • 前回の治療の問題点が明確になる
  • 自分では思いつかなかった新しい治療法が見つかる
  • 今の担当医の治療方針が妥当だったと分かり、安心できる

など、多くのメリットがあります。複数の意見を聞くことで、冷静に今後のことを判断できるようになります。

選択肢③:別の方法で「再矯正」にチャレンジする

セカンドオピニオンなどを通じて、「再矯正すれば改善の可能性がある」と判断された場合、もう一度治療にチャレンジする選択肢があります

例えば、

  • 前回が非抜歯矯正 → 今回は抜歯をしてスペースを作り、再矯正する
  • 前回がワイヤー矯正 → 今回はマウスピース矯正で微調整する

など、アプローチを変えることで、前回とは全く違う結果が期待できるケースは少なくありません。

選択肢④:根本原因にアプローチする「外科矯正」を検討する

もし、あなたの口ゴボの原因が骨格性であると診断された場合、あごの骨を切って位置を動かす「外科矯正」という選択肢があります。これは、歯列矯正と外科手術を組み合わせた治療法です。

手術と聞くと少し怖いかもしれませんが、歯を動かすだけでは得られない劇的な変化が期待でき、口ゴボの根本的な解決につながります。また、「顎変形症(がくへんけいしょう)」という診断がつけば、保険が適用される場合もあります。

口ゴボの再矯正で失敗しないための矯正歯科の選び方

再治療を検討するなら、今度こそ絶対に失敗したくないですよね。そのために最も重要なのが「信頼できる医師・歯科医院選び」です。ここでは、後悔しないための具体的なチェックポイントをご紹介します。

ポイント①:矯正歯科に相談する

治療が完全に終わる前、例えば「装置を外す直前」や「保定期間中」に「あれ?」と感じたら、できるだけ早く相談するのが理想です。早ければ早いほど、修正の負担が少なくて済みます。

相談先は大学病院や、矯正治療を専門に行っている「矯正歯科専門医院」がおすすめです。特に、口ゴボ治療(上顎前突や抜歯矯正)の経験が豊富な医師を探しましょう。

ポイント②:口ゴボ治療の実績が豊富な歯科医師を見極める

歯科医師の実績は、症例写真で確認しましょう。

  • 口ゴボ(上顎前突)の症例がたくさん掲載されているか?
  • 抜歯矯正の症例はあるか?
  • 写真は、正面だけでなく横顔(Eラインの変化)も載っているか?

症例写真は、その医師の技術力と経験を物語る何よりの証拠です。あなたが「こんな風になりたい」と思える症例を多く手がけている歯科医師は、信頼できる可能性が高いでしょう。

ポイント③:精密検査と丁寧な説明を徹底しているか確認する

再治療の原因分析と計画立案には、より精密な検査が不可欠です。

  • CT撮影(骨格を3Dで把握)
  • セファロ分析(横顔のレントゲンで骨格を分析)
  • 口腔内3Dスキャン

これらの検査設備が整っており、その検査結果をもとに「なぜ前回治らなかったのか」「今回はどうすれば治せるのか」を、あなたが納得できるまで時間をかけて説明してくれる医師を選びましょう。

例えば、3Dスキャンを使って治療前後の変化をシミュレーションしてくれるなら、治療後のイメージが具体的につかめ、歯科医師とのゴールの共有もしやすくなります。

再矯正で口ゴボの改善を目指したい方は、Oh my teethの無料診断をご検討ください。3Dシミュレーションで治療後の横顔の変化を事前に確認でき、前回の治療で改善しなかった原因も詳しく分析いたします。

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ポイント④:費用や保証制度を契約前に必ず書面で確認する

再治療では、費用や保証内容の確認がより重要になります。

  • 治療費の総額はいくらか?(追加料金の有無)
  • 治療が長引いた場合の費用はどうなるか?
  • 後戻りした場合の保証期間と内容は?
  • 返金制度はあるか?

曖昧な口約束ではなく、必ず契約書などの書面で内容を確認し、不明な点は署名する前にすべて質問しましょう。

まとめ

一度目の矯正で満足のいく結果が得られなかったのは、歯を動かすだけでは解決できない骨格性の問題や、治療前の診断・計画が不十分だった可能性が考えられます。

しかし、口ゴボが改善しなかったからといって、諦める必要はありません。担当医への再相談やセカンドオピニオンを通じて原因を突き止め、抜歯を伴う再矯正や外科矯正といった別の選択肢を検討することで、理想の口元に近づける可能性は十分にあります。

再治療では、なぜ前回治らなかったのかを正確に診断し、あなたの状態に最適な治療計画を立ててくれる信頼できる歯科医師を見つけることが重要です。

口ゴボ矯正で後悔したくない方は、Oh my teethにご相談ください。なぜ前回治らなかったのかを精密診断で分析し、あなたにあった治療計画をご提案します。横顔の変化を事前にシミュレーションできるため、納得して治療を始められます。まずは無料診断で現状を正確に把握しましょう。

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