歯みがき剤を替えて、時間をかけて丁寧に磨いてみた。それでも写真に写る歯の色は変わらない。磨き方が足りないのだろうか——そう考えて、さらに時間をかけている方は少なくありません。
ただ、磨いて変化がない場合、原因は磨き方にないことがあります。歯の黄ばみには落として取れるものと、落としても取れないものがあるからです。ここでは黄ばみを層で分けて、それぞれに何ができるのかを整理します。
黄ばみは「取れる層」と「取れない層」に分かれる
歯の色は、2つの要素でできています。表面に付いたものと、歯そのものの色です。
表面に付いたものは、汚れと同じで落とせば取れます。飲食物の色素などが歯の表面に付着している状態なので、除去すれば元の色に戻ります。
一方、歯そのものの色は、表面をどれだけきれいにしても変わりません。歯の内部(象牙質)の色が透けて見えているためで、落とすという作業の対象になっていないからです。この層に対しては、白くするという別の作業が必要になります。
磨いても変化がない場合、この後者が主な原因になっていることがあります。ここを取ろうとして磨き続けても、変化は出ません。
そして厄介なことに、この2つは見た目が似ています。鏡で自分の歯を見ても、どちらが主因なのかは分かりにくい。だから多くの方が、取れないものを取ろうとして時間をかけることになります。
表面に付いた着色は、落として取れる
まず、取れる層から見ていきます。
歯の表面には、飲食物に含まれる色素や、たばこのヤニなどが付着します。付いてすぐの段階であれば、日々の歯みがきで落とせる範囲にあります。
ただし、時間が経つほど落ちにくくなります。歯の表面には目に見えない細かな凹凸があり、そこに入り込んだ着色は歯ブラシだけでは届きにくくなるためです。この段階まで来ると、歯科医院での除去処置の出番です。専用の器具で表面の着色を落とす処置で、歯そのものを削るものではありません。
ここで注意したいのが、強く磨けば落ちるわけではないという点です。力を入れて磨いたり、研磨剤の強いものでこすったりすると、歯の表面が傷つきます。すると、かえって着色が付きやすくなる。落ちない着色に力で対抗するのは、逆効果になりえます。
市販の歯みがき剤にできることは自宅でホワイトニングはできる?市販品と歯科のホームホワイトニングの違いを解説に整理があります。
歯そのものの色は、落としても変わらない
次が、取れない層です。
歯の内部の色に由来する黄ばみは、表面をどれだけきれいにしても変わりません。原因はいくつかに分かれます。加齢にともなう内部の色調の変化。もともとの歯の色の性質。薬剤の影響による変色。いずれもここに含まれます。
いずれも共通しているのは、表面の処置では届かない位置にあるということです。
ここを「取ろう」として磨き続けても、時間が過ぎるだけです。それどころか、前の章で触れたように歯の表面を消耗させかねません。落ちないものを落とそうとしている、という構図に気づくのが先です。
この層に対する手段は、「取る」ではなく「白くする」です。薬剤を使って内部の色に働きかける方法がこれにあたります。取れないものだと分かった時点で、探す手段の種類が変わります。
人工物は、取ることも白くすることもできない
もう一つ、別の扱いになるものがあります。詰め物や被せ物です。
薬剤を当てても、人工物の色は動きません。表面に付いた着色も、素材によっては落ちにくいものです。つまり、取ることも白くすることもできない層です。
天然の歯だけが変わると、人工物との間に色の差が出ます。差をどう扱うかは、人工物側の作り直しという別の処置の話に移ります。この色差の重みはホワイトニングのデメリット、自分に当てはまるのはどれ?重みを決める2つの条件で扱いました。
自分の黄ばみがどれかを見分ける
では、自分の場合はどの層なのか。完全に判別するには口の中を見る必要がありますが、手がかりはあります。
一つ目は、磨いて変化があるかどうかです。丁寧に磨いた直後に少しでも明るくなるなら、表面の着色が含まれている可能性があります。逆に、時間をかけても変化を感じないなら、内部の色が主な原因になっている可能性が高くなります。
二つ目は、色の出方が均一かどうかです。表面の着色は、歯と歯の間や生え際など、汚れが溜まりやすい場所に濃く出やすい傾向です。歯全体が均一に黄色く見えるなら、内部の色が関係している可能性を考えます。
三つ目は、人工物が入っているかどうかです。入っている場合、その部分だけは前の2つとは別枠で考えます。
ただし、これらはあくまで手がかりにすぎません。表面の着色と内部の色は両方が関係していることも多く、割合まで自分で判断するのは困難です。
※名古屋名駅矯正歯科で提供しているホームホワイトニングは、自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、マウスピースをお持ちでない方が初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)・2ヶ月目以降11,000円/月(税込)、すでにマウスピースをお持ちの方が初月から11,000円/月(税込)です。期間・回数は歯の状態により異なり、診察にもとづいて決定されます。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
どの層が主な原因になっているかは、見れば分かります。まずは歯の状態を確認する
層ごとに、次にやることが決まる
層が分かれば、やることも決まります。
表面の着色であれば、落とすことで解決します。日々のケアで届く範囲と、歯科医院での除去処置が要る範囲に分かれます。ここで済むなら、それ以上のことをする必要はありません。
内部の色であれば、白くする作業に移ります。方式は目的と条件から絞れます。その手順はホワイトニングはどれを選ぶ?目的から方式を絞る4つの質問にまとめてあります。
人工物であれば、また別の処置です。
実際には、複数の層が重なっていることがほとんどです。そのため順番としては、まず落とせるものを落として、残った分を見るという進め方になります。表面の着色を取った状態で、それでも気になる色が残っているかどうか。ここで初めて、次の作業が要るかどうかが決まります。
この順番であれば、「取る」で済む可能性を先に確かめられます。いきなり白くする方を検討する必要はありません。
※名古屋名駅矯正歯科で提供しているホームホワイトニングは、自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は、マウスピースをお持ちでない方が初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)・2ヶ月目以降11,000円/月(税込)、すでにマウスピースをお持ちの方が初月から11,000円/月(税込)です。期間・回数は歯の状態により異なり、診察にもとづいて決定されます。主なリスク・副作用として、施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります。無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります。効果の感じ方や必要な期間には個人差があります。
落として済む範囲なのかどうかから、確かめられます。黄ばみの原因について相談する
歯の黄ばみに関するよくある質問
磨き方が悪いのでしょうか?
磨いて落ちない黄ばみがあるからといって、磨き方の問題とは限りません。内部の色に由来するものは、どんな磨き方をしても落ちないためです。
むしろ、落ちないものを落とそうとして力を入れて磨くほうが、歯の表面には負担です。落ちないと感じた時点で、磨き方を変えるより層を確かめるほうが早く進みます。
加齢による黄ばみは諦めるしかないですか?
落として取ることはできませんが、打つ手がないわけではありません。内部の色に働きかける方法は、この層を対象にしたものだからです。
ただし、もとの色の性質や程度によって変化の現れ方には幅があります。どこまで目指せるのかは、状態を見たうえで決まります。
クリーニングを受ければ白くなりますか?
表面に付いた着色が落ちる分、明るく見えることはあります。ただし、これは「元の色に戻る」ということであって、元の色より白くなるわけではありません。
もともとの歯の色より白くしたい場合は、除去処置とは別の手段が要ります。ここは「取る」と「白くする」の違いそのものです。
まとめ|まず落として、残った分を見る
歯の黄ばみは、表面に付いたものと、歯そのものの色に分かれます。前者は落とせば取れますが、後者は落としても変わりません。磨いても変化がない場合、後者が主な原因になっていることがあります。
この2つは見た目で区別しにくく、しかも重なっていることがほとんどです。だからこそ、順番としては落とせるものを先に落とし、残った分を見ることになります。
そのうえで残った色が気になるなら、そこからが「白くする」側の話です。逆に、落とした時点で気にならなくなるなら、それ以上のことをする必要はありません。
名古屋名駅矯正歯科のホワイトニング
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※ホワイトニングは自由診療(保険適用外)です。
・治療内容:マウスピースを用いたホームホワイトニング
・標準的な費用:初月22,000円(税込/マウスピース作成を含む)、2ヶ月目以降11,000円/月(税込)。マウスピースをお持ちの方は初月11,000円(税込)
・主なリスク・副作用:施術中や施術後に歯がしみる(知覚過敏)、歯ぐきの一時的な白濁や刺激感、時間の経過にともなう色調の後戻りが生じる場合があります
・受けられない場合:無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、未治療の虫歯や重度の歯周病がある方などは受けられない場合があります
・効果の感じ方や必要な期間には個人差があります


