インビザラインは透明で目立ちにくいことから、多くの人に選ばれている矯正方法です。
しかし、すべての症例に適しているわけではなく、人によってはおすすめできないケースもあります。費用や自己管理の負担を理解せずに始めると、途中で後悔してしまうことも少なくありません。
この記事では、インビザラインをおすすめしない理由や失敗しやすい人の特徴を解説し、他の矯正方法との比較や選び方のポイントも紹介します。
矯正を検討している方は、自分に合った治療法を判断するための参考にしてください。
インビザラインをおすすめしない5つの理由

インビザラインは透明なマウスピースを使った矯正法として人気がありますが、すべての人に適しているわけではありません。
ここでは、インビザラインをおすすめしない代表的な5つの理由を具体的に解説します。
理由(1)80〜120万円の高額費用と追加治療のリスク
インビザラインは費用が80〜120万円と高額であり、さらに追加治療が必要になる場合もあります。
マウスピースを作り直す必要が出たり、計画通りに歯が動かず再調整が必要になったりすると、その分だけコストがかさむことがあります。
とくに難しい症例では、途中でワイヤー矯正への切り替えが必要になり、想定以上の出費になるケースも少なくありません。
そのため、予算に余裕がない方や追加費用が不安な方には、インビザラインはおすすめしにくい矯正方法です。
理由(2)重度の歯並び・噛み合わせ異常は適応外となる
インビザラインは軽度〜中等度の症例に適しており、重度の歯並びや噛み合わせ異常には対応できません。
マウスピース矯正は歯を少しずつ動かす仕組みのため、大きな歯列の乱れや骨格的な問題があるケースでは、理想的な位置まで歯を移動させるのが難しいのです。
そのような場合は、ワイヤー矯正や外科的な治療を併用しなければならず、結局はインビザライン単独では解決できないこともあります。
したがって、症例によっては「インビザラインが選択肢に入らない」ことを理解しておくことが必要です。
理由(3)1日22時間装着の厳格な自己管理が必須
インビザラインは、毎日22時間以上マウスピースを装着できなければ効果を発揮しません。
食事や歯磨きのとき以外は常に装着しておく必要があり、装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療が長引いたり結果に満足できなかったりするリスクがあります。
外食や会食が多い方、自己管理が苦手な方には特にハードルが高いといえるでしょう。
そのため、「装着を習慣化できるかどうか」がインビザライン成功の鍵となります。
理由(4)治療期間2〜3年の長期化と計画変更のリスク
インビザラインは2〜3年ほどの治療期間が必要で、計画通りに進まないこともあります。
マウスピースは事前にシミュレーションを行って作成しますが、実際には歯の動き方に個人差があり、想定より治療が長引くことも多いです。
途中で追加のマウスピースを作り直したり、他の矯正方法に切り替えたりするケースも珍しくありません。
したがって、「シミュレーション通りに終わるとは限らない」という点を理解したうえで検討する必要があります。
理由(5)マウスピース紛失・破損による治療中断のリスク
インビザラインはマウスピースを紛失・破損すると治療が一時的に中断し、予定がずれ込む可能性があります。
マウスピースは食事や歯磨きの際に取り外すため、紛失のリスクが比較的高い装置です。
また、誤って破損させてしまうと、新しいマウスピースを再製作するまでに時間がかかり、その間は治療がストップしてしまいます。
結果として、治療期間が延びるだけでなく、余分な費用や手間が発生する点もデメリットといえるでしょう。
インビザライン治療で失敗する人の特徴

インビザラインは便利で見た目にも優れた矯正方法ですが、向いていない人が選んでしまうと失敗につながるケースがあります。
ここでは、インビザラインで後悔しやすい人の特徴を具体的に紹介します。
装着時間を守れないライフスタイルの人
インビザラインは1日22時間の装着が必須なため、生活リズム的に守れない人には不向きです。
仕事や外食が多く、長時間マウスピースを外す機会が頻繁にあると、治療計画通りに歯が動かなくなります。
さらに、装着時間が不足すると新しいマウスピースが合わなくなり、作り直しや治療期間の延長につながるリスクも。
したがって、自己管理に自信がない方や装着を続ける習慣が身につきにくい方は、インビザラインで失敗しやすいといえるでしょう。
定期通院・メンテナンスを継続できない人
インビザラインは原則通院回数が少ないとはいえ、定期的なチェックを怠ると失敗につながります。
歯の動き方にずれが出ていないか、マウスピースが正しく機能しているかを歯科医師が確認することは不可欠です。
もし通院を怠ると、気づかないうちに治療が予定から大きく外れてしまい、再製作や期間延長の原因になります。
したがって、忙しさや距離を理由に通院やメンテナンスを継続できない人には、インビザラインはおすすめできません。
経験不足の歯科医師を選んでしまう人
インビザラインの成否は、歯科医師の経験や技術が大切な要素です。
同じ装置を使っても、症例の分析力や治療計画の立て方によって結果は大きく変わります。
経験が浅い歯科医師に任せると、計画通りに歯が動かず治療が長引いたり、仕上がりに満足できなかったりするリスクが高まってしまうのです。
そのため、症例数が豊富でインビザラインに精通した歯科医師を選ぶことが重要な条件といえます。
セカンドオピニオンを取らずに契約する人
最初に相談した歯科医院だけで契約してしまうと、後悔するリスクが高いです。
医院ごとに治療方針や費用体系、得意とする症例は異なります。
ゆえに、比較をしないまま契約すると、自分に合った方法やより適切な治療を見逃してしまう可能性があります。
特にインビザラインは費用が高額なため、選択を誤れば経済的な負担が大きくなることも。
したがって、少なくとも2〜3院でセカンドオピニオンを取り、納得できる環境を選ぶことが失敗を防ぐポイントです。
インビザラインと他の矯正方法の費用・期間比較

インビザラインは見た目や通院回数の少なさといった利点がありますが、費用や治療期間の面では他の矯正方法と差があります。
ここでは、インビザラインと他の矯正方法を費用と期間の観点から具体的に比べていきます。
全体矯正の費用比較|インビザラインとワイヤー矯正の違い
全体矯正にかかる費用は、ワイヤー矯正の方がインビザラインより低く抑えられるケースが多いです。
一般的に、インビザラインは約88万円前後、ワイヤー矯正は60万円前後が目安とされています。
どちらも症例の難易度や医院の料金体系によって変動しますが、費用面だけで比較するとワイヤー矯正に優位性があるといえるでしょう。
ただし、インビザラインは「目立ちにくい」「通院回数が少ない」といったメリットがあり、費用差だけで単純に優劣を決めることはできません。
見た目・生活スタイル・通院のしやすさなどもあわせて検討することが重要です。
部分矯正は33万円から|3〜6ヶ月で完了するケースも
前歯の軽度なガタつきや隙間など、限られた範囲の矯正であれば部分矯正で十分対応でき、費用と期間を大幅に抑えられます。
目安としては、費用が約33万円、治療期間は3〜6ヶ月程度で完了するケースが多く見られます。
全体矯正に比べて短期間で結果が出やすいため、結婚式や就職活動など「期限までに見た目を整えたい」といったニーズにも対応しやすい方法です。
ただし、噛み合わせに問題がある場合には部分矯正だけでは対応できないこともあるため、適応の見極めが重要になります。
分割払いを選ぶ前に確認すべき金利と総支払額
高額なインビザライン治療では分割払いを利用する人が多いものの、金利負担によって総支払額が大きく増える点に注意が必要です。
たとえば、88万円の治療を72回払いにした場合、金利を含めると総額が100万円を超えることもあります。
一方で、部分矯正の場合は33万円を36回払いにしても総額は40万円以下に収まり、月々の負担も1万円未満で済むケースが一般的です。
そのため、治療方法を比較する際には一括払いの価格だけでなく、分割払いにしたときの総支払額まで確認して検討しましょう。
前歯矯正で十分な症例の見分け方

矯正治療は必ずしも全体矯正が必要とは限らず、前歯だけの部分矯正で十分なケースもあります。
ここでは、前歯矯正が適している症例の特徴を具体的に解説します。自分が部分矯正で対応できるかどうか、チェックの参考にしてください。
前歯6本の軽度ガタつきなら部分矯正が適応
奥歯の噛み合わせに異常がなく、前歯のズレが軽度であれば部分矯正で十分対応できます。
上下それぞれ前歯6本のズレが3mm前後までで、奥歯の噛み合わせに問題がなければ部分矯正の適応になりやすいです。
歯を大きく動かさないぶん治療計画がシンプルで、平均3〜6ヶ月で仕上がるケースが一般的とされています。
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奥歯の噛み合わせに問題がなければ部分矯正の適応となる
部分矯正が適しているかどうかを判断する際には、奥歯の噛み合わせが大きなポイントになります。
前歯の見た目を整えるだけであれば部分矯正で対応できますが、奥歯の噛み合わせにズレがある場合は、全体矯正を行わないと根本的な改善は難しいケースが多いです。
逆に、奥歯がしっかり噛み合っていて機能的な問題がなければ、前歯だけを動かす部分矯正で十分満足のいく仕上がりを得やすくなります。
治療期間3〜6ヶ月で効果が出る症例の特徴
前歯の軽度な乱れで、奥歯の噛み合わせに問題がない場合は、3〜6ヶ月という短期間で効果を実感できることが多いです。
具体的には、前歯の隙間を閉じたい、軽いガタつきを整えたいといったケースがこれに当たります。
歯を大きく動かす必要がないため計画がシンプルで、比較的スムーズに仕上がりやすいのが特徴です。
自分に最適な矯正方法を選ぶ手順

矯正治療にはインビザラインをはじめ、ワイヤー矯正や部分矯正など複数の選択肢があります。
それぞれ費用や期間、通院頻度、仕上がりに違いがあるため、自分に合った方法を見極めることが重要です。
ここでは、後悔しない矯正方法を選ぶために確認すべき手順を4つのステップで解説します。
無料診断で自分の症例が適応かどうか確認する
矯正方法を選ぶ第一歩は、無料診断で自分の歯並びがどの治療に適しているかを確認することです。
歯科医院では口腔内のスキャンやレントゲン検査を通じて、前歯だけで治療可能なのか、インビザラインで治療が可能なのかなどを正確に判定します。
仮に診断前は軽度な症例に見えても、実際には噛み合わせに問題があり部分矯正では対応できないケースも少なくありません。
そのため、必ず精密な診断を受けて、自分がどの治療法に向いているのかを客観的に把握することが大切です。
複数クリニックでセカンドオピニオンを取る
インビザラインは高額かつ長期にわたる治療のため、1院だけで契約を決めてしまうのはおすすめできません。
医院によって診断や治療計画の精度、費用体系、対応できる症例の範囲には差があります。
最初に相談した医院が必ずしもベストとは限らず、そのまま契約すると「思っていた治療結果と違った」と後悔するリスクが高いです。
そのため、最低でも2〜3院でセカンドオピニオンを取り、インビザライン以外の選択肢(ワイヤー矯正・部分矯正など)も含めて比較しましょう。
費用・期間・通院頻度の3軸で比較検討する
インビザラインは万能ではなく、費用・期間・通院頻度の3つの観点から他の矯正方法と比較することが重要です。
例えば、インビザラインは目立ちにくいという利点がある一方で、費用はワイヤー矯正より高めになりやすく、症例によっては治療期間も長引く可能性があります。
また、通院頻度が少ないことは魅力ですが、その分徹底した自己管理(22時間以上の装着時間を維持するなど)が必要です。
そのため、「見た目の良さ」だけで選ばず、費用・期間・通院頻度の3軸で冷静に比較しましょう。
契約前に保証内容と追加費用を確認する
インビザラインは、契約前に保証内容と追加費用を確認しましょう。
治療が長引いた場合の追加マウスピース費用や、再治療の際の負担、治療効果が見られなかった場合の返金保証などが明記されていない医院では、結果的に想定以上の支払いが発生するリスクがあります。
仮にこうした保証内容が不透明なまま契約してしまうと、トラブルにつながりかねません。
したがって、契約前に「保証内容」「追加費用の有無」「返金制度」を必ず確認することが、インビザラインで後悔しないための必須条件です。
矯正治療のリスクと安全性について

矯正治療は見た目や噛み合わせを整える効果が期待できますが、どの方法を選んでも一定のリスクが伴います。
ここでは、代表的なリスクとその対策を解説し、安全に治療を進めるためのポイントを確認していきます。
治療中の歯根吸収や歯肉退縮に注意が必要
矯正治療では、歯根が短くなる「歯根吸収」や歯ぐきが下がる「歯肉退縮」が起こるリスクがあります。
これはインビザラインを含むすべての矯正方法に共通する副作用で、歯を動かす力が加わることで歯根や歯周組織に負担がかかることが原因です。
多くは軽度で大きな問題になりませんが、まれに歯の寿命に影響する場合もあります。
そのため気になる場合は、定期的なレントゲン検査や歯周チェックを受け、医師とトラブルが起きていないか確認しながら治療を進めるのがおすすめです。
リテーナーの着用期間を守らないと後戻りが起きる
矯正治療後は、リテーナーを一定期間きちんと装着しないと歯が元の位置に戻る「後戻り」が起こります。
歯は矯正で動かした直後は安定しておらず、周囲の骨や歯ぐきが固まるまで時間がかかります。
そのため、通常は1〜2年程度、場合によっては数年にわたりリテーナーを装着しなければいけません。
ゆえに、仮に装着を怠ると数ヶ月で歯がずれてしまうこともあるため、矯正の成果を維持するには歯科医師の指示どおりリテーナーを続けることが大切です。
まとめ
今回の記事では、インビザラインをおすすめしない理由や失敗しやすい人の特徴、他の矯正方法との比較、そして安全に治療を進めるためのポイントを解説しました。
主な内容は以下の通りです。
- インビザラインは高額で、自己管理や症例によってはおすすめできない場合がある
- 治療期間が長引く、装置の紛失や破損などのリスクもある
- 装着時間や通院を守れない人、経験不足の歯科医師を選ぶ人は失敗しやすい
- ワイヤー矯正や部分矯正の方が適している症例もある
- 契約前にはセカンドオピニオンや保証内容の確認が必須
矯正治療は方法によってメリットもデメリットも異なります。
インビザラインが必ずしも万人に向いているわけではないため、「おすすめしないケース」があることを理解したうえで比較検討することが大切です。
Oh my teethでは、トータルフィー制度による明確な料金と原則通院不要の仕組みを採用しているため、忙しい大人でも安心して矯正を続けやすい環境が整っています。
まずは無料カウンセリングを利用し、自分に最適な矯正方法を専門家に相談してみてください。
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