歯列矯正とホワイトニングはどっちが先？順序で変わる効果を解説

「歯列矯正とホワイトニング、どっちを先にやるべき？」
「できるだけ効率よく、歯並びも白さも手に入れたい！」

このようなお悩みはありませんか？

歯列矯正とホワイトニングは、進める順番が仕上がりの美しさや費用を大きく左右する重要なポイントです。

結論から言うと、多くの場合「歯列矯正を先に行い、歯並びが整ってからホワイトニングをする」のが効果的で無駄のない方法です。

この記事では、なぜ歯列矯正を優先すべきなのかという4つの理由から、例外的にホワイトニングを先に検討できるケースについて解説します。

まず歯列矯正が先！ホワイトニングを矯正後に行う4つの理由

結論からお伝えすると、歯列矯正とホワイトニングは「矯正が先、ホワイトニングが後」という順番が基本です。なぜなら、仕上がりの美しさ、費用、効果の持続性といった、あらゆる面でこの順番が優れているからです。

では、なぜ「矯正が先」なのか4つの理由を見ていきましょう。

理由1：色ムラのない、均一で美しい白さを目指せるから

矯正を先に行う最大の理由は、歯の隅々まで均一に白くできるためです。歯並びが整っていれば、ホワイトニング剤がすべての歯の表面にムラなく作用し、理想的な白さを目指せます。

もし歯並びが乱れたままホワイトニングをすると、どうなるでしょうか。歯が重なり合った部分には薬剤が届かず、矯正が終わってその部分が見えてきたとき、そこだけが黄ばんだまま…というまだら模様になってしまいます。

その点、歯並びを整えてからホワイトニングを行えば、隠れていた部分なく、すべての歯に薬剤を均一にアプローチさせることが可能です。

理由2：矯正装置がホワイトニングの邪魔をしないから

ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」という装置が接着され、ワイヤーが通っています。この装置がある限り、その下の部分にはホワイトニング剤が届きません。

もし矯正中にホワイトニングを強行すれば、装置を外したときに、ブラケットの形に黄ばみが残る可能性があります。

これはマウスピース矯正で歯の表面に「アタッチメント」という突起をつける場合も同様です。矯正装置は、薬剤の浸透を物理的に妨げてしまうのです。

理由3：歯の移動による「後戻り」ならぬ「色戻り」を防ぐから

矯正完了後にホワイトニングを行うことで、白さの効果が長持ちしやすくなります。

例えば、矯正治療中は、歯が動くにつれて、これまで歯ぐきや隣の歯に隠れていた着色部分が見えてくることがあります。先にホワイトニングをしていると、その部分と白くした部分との色の差が目立ってしまいかねません。

理由4：治療スケジュールが立てやすく、無駄がないから

先に矯正治療に集中し、その仕上げとしてホワイトニングを行うことが、時間的にも経済的にも無駄のない進め方となるでしょう。

なぜなら、一般的に、歯列矯正は数ヶ月～数年、ホワイトニングは数週間～1ヶ月程度で効果が出るからです。

数ヶ月から数年かかる矯正治療の間にホワイトニングの費用を準備したり、矯正が終わるタイミングを見計らってホワイトニングの予約を入れたりと、無理のないプランを立てられます。

例外あり│こんな場合はホワイトニングを先に検討

ここまで「矯正が先」と解説してきましたが、絶対的なルールではありません。ホワイトニングを優先した方が良いケースも存在します。ただし、これはあくまで一時的な対応策であり、後述するデメリットも理解した上で検討することが重要です。

結婚式や面接など、緊急イベントに間に合わせたい場合

ホワイトニングを先行させることが有効なのは、差し迫ったライフイベントがある場合です。ホワイトニングは比較的短期間で効果を実感できるため、矯正治療の完了を待たずして、口元の印象を明るくすることができます。

例えば、「3ヶ月後の結婚式までに少しでも歯を白くしたい」「来月の就職活動に向けて清潔感を出したい」といった場合、ホワイトニングは即効性のある解決策となります。歯が白いだけでも笑顔に自信が持てるようになるでしょう。

このように、「とにかく今、この日のために」という明確な目的がある場合には、ホワイトニングを先に行うメリットがあります。

白い歯が矯正治療のモチベーションになる

先にホワイトニングを行うことで、矯正治療へのモチベーションを高める効果が期待できます。歯が白くなるという目に見える「成功体験」が、「歯並びももっとキレイにしたい」という意欲に繋がりやすいからです。

治療期間が長く、時に心が折れそうになる矯正治療を、前向きな気持ちで乗り越えるための精神的な支えとなり得るでしょう。

要注意！ホワイトニングを先に進める３つのデメリット

ホワイトニング先行にはメリットがある一方で、必ず知っておくべきデメリットと注意点があります。これらを理解しないまま進めると、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。

デメリット1：矯正後に「色ムラ」が発生するリスクが高い

矯正治療で歯が動くことで、ホワイトニングされていなかった部分が露出し、つぎはぎのような不自然な見た目になってしまう可能性が非常に高いです。

せっかくお金をかけて白くしたのに、歯並びが整ったタイミングで色の違いが目立ってしまい、笑顔に自信が持てなくなっては本末転倒です。

デメリット2：結果的に「追加費用」がかさみ、割高になる

先にホワイトニングをすると、結果的に費用が余計にかかってしまう可能性が高いです。なぜなら、矯正後に発生した色ムラを解消するためには、再度ホワイトニングを行う必要が出てくるからです。

つまり、ホワイトニングを2回行うことになり、当然費用も2倍近くかかってしまいます。一般的なオフィスホワイトニングが1回3〜8万円程度かかることを考えると、大きな出費増です。最初から矯正後に1回で済ませていれば、このようなコストをかけずに済みます。

デメリット3：ホワイトニング効果の「持続期間」が短くなる可能性がある

矯正治療中にホワイトニングの効果を維持するのは難しく、効果が早く薄れてしまう傾向があります。矯正装置が付いていると歯磨きがしにくく、着色しやすい飲食物の色素（ステイン）などが付着しやすくなるためです。

ワイヤー矯正では装置の周りに汚れが溜まりやすく、せっかく白くした歯も再び着色しやすくなります。

色戻りを防ぐには、通常より頻繁なクリーニングなどが必要になり、手間も費用もかさみかねません。効果を長く保つという観点からも、歯磨きしやすい環境が整った矯正後に行うのが合理的です。

マウスピース矯正なら同時進行も可能

「矯正もホワイトニングもしたいけど、とにかく時間をかけたくない！」

そんな方には、マウスピース矯正とホームホワイトニングの同時進行という選択肢があります。

マウスピース矯正がホワイトニングと同時進行できるのは、装置が「取り外し可能」だからです。矯正のために毎日装着するマウスピースを、そのままホワイトニング用のトレーとして兼用できるため、効率的に治療を進めることができます。

ただし、歯の表面にアタッチメントという突起物を付けている場合など、すべてのケースで可能なわけではありません。必ず事前に歯科医師に相談し、許可を得てから行うようにしましょう。

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後悔しないために！信頼できる歯科医院選び4つのチェックポイント

どの治療順序を選ぶにしても、最終的な満足度は歯科医院選びで決まると言っても過言ではありません。カウンセリングに行く際には、以下の4つのポイントをチェックしてみてください。

• 矯正とホワイトニング、両方の実績が豊富か
• 治療計画やリスクの説明が丁寧でわかりやすいか
• 料金体系が明確で追加費用の説明があるか
• アフターケアや保証制度が整っているか

日本矯正歯科学会の認定医など、専門資格を持つ医師が在籍しているかを確認しましょう。また、カウンセリング時に、あなたと似た症例写真を見せてもらえると、治療後のイメージが湧きやすくなります。

また、矯正後の後戻りや、ホワイトニングの色戻りに対する保証制度が整っているかを確認しましょう。治療後も長期的にサポートしてくれる体制があるかは、大切なポイントです。

まとめ

歯列矯正とホワイトニングの順番は、仕上がりの美しさ、費用、効果の持続性を考慮すると、基本的には「歯列矯正が先、ホワイトニングが後」です。歯並びが整った状態でホワイトニングを行うことで、色ムラの発生を防ぎ、薬剤の効果を最大限に引き出すことができます。

ただし、結婚式などのライフイベントを控えている場合や、マウスピース矯正とホームホワイトニングを同時進行できるケースなど、例外も存在します。

どちらの治療をどの順番で行うにしても、自己判断は禁物です。矯正とホワイトニングの両方に精通した信頼できる歯科医師に相談することをおすすめします。

自宅中心で短期間に歯並びも白さも整えたい方は、当院の無料診断で自分に合う順序とプランを相談してみてください。